2×4で建てる家づくり
2×4工法
人と環境に優しく、
強固な木の建築が、
家族の暮らしを守る
2×4(ツーバイフォー)工法は、世界で広く採用されている木を構造材とした建築工法です。建築基準法では「枠組壁工法」といい、床と壁を面として建物を支える構造です。2インチ×4インチの木材で作った構造用枠組材と構造用面材を一体化したパネルで構成されるこが「2×4工法」の名前の由来です。世界共通の規格材による面構造と厳密な基準により合理的な強度が確保されるため、生産効率の良い工法といえます。
「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指す現代において、二酸化炭素を吸収し、炭素を貯蔵する「木」が注目され、木材の利用拡大が推進されています。構造材として木を多く使用するツーバイフォー工法は、脱炭素社会実現の一端を担う環境に優しい建築工法です。また自然素材の木材を構造材や内装材、建具に使用することで健やかに安らぐ空間を創造することができます。
ツーバイフォー工法は
「面構造」
耐震性
耐火性
気密性
耐久性
遮音性
ツーバイフォー工法は、床や壁などの面で建物を支える「面構造」。
壁・床・天井のパネルを組んでできる「六面体構造」(箱構造)は地震や台風などに強く、
気密性も高いため省エネルギー性、耐火性などにも優れています。
壁版
力を床や屋根などに伝えるとともに建物の変形や倒壊を防ぐ働きをする。
床版
地震力(水平力)を各壁に分散させるとともに、建物のネジレを防ぐ。
POINT 1
耐震性
地震による倒壊を防ぐ
強度の高い「六面体構造」
ツーバイフォー工法は、
強度の高い床・壁・天井のパネルを組んでできる
頑強な「六面体構造」(箱構造)。
地震の揺れを建物全体でバランスよく分散し、
被害を小さく抑えます。
阪神大震災や東日本大震災、熊本地震でも、他の木造住宅と比較して
半壊や全壊を免れているという実績があります。
POINT 2
耐火性
ファイヤーストップ構造で
火災の被害を抑える
ツーバイフォー工法は、火を伝えにくい構造でもあります。
各部屋の壁や天井の内側全面に
厚さ12.5mm以上の石こうボードが貼られ、
火災発生の場合でも天井裏や壁の内部の構造材が
着火点に達するまでの時間を大きく遅らせることができます。
さらに、壁や床をつなぐ枠組材などが
ファイヤーストップ材となって火の通り道を塞ぎ、燃え広がりを抑えます。
POINT 3
気密性
夏涼しく、
冬暖かいを実現
ツーバイフォー工法は気密性が高く、優れた断熱性を発揮します。
構造材自体の断熱性の高さも相まって冷暖房効率がアップ。
省エネルギーで部屋の温度を快適に保つことができるため、
光熱費を抑えられるというメリットも。
POINT 4
遮音性
静かな家で
快適に暮らす
気密性の高い構造に加え、外壁は構造用面材、断熱材、石こうボードなど
音を吸収するさまざまな素材によって構成されていることから、
部屋や建物の内外の音の出入りを抑える
優れた遮音性も備えています。
POINT 5
耐久性
住まいを長持ちさせる
工夫が随所に
床下の土壌に防蟻剤を散布し、地盤面には防湿フィルムを敷き込むことで湿気を遮断。さらに1階床組などに防腐・防蟻処理を施すなど、建物の随所に耐久性を高める工夫が用いられています。